2006年 09月 17日
心地よさをつくる工夫
雑誌の取材で調布の家に行きました。
この家は竣工して1年ちょっと。ちょくちょくと顔を出していますが、いつ行ってもゆったりと心地がよいのです。小学生のお子さんがいつも家の中を走り回って遊んでいます。近所の友達もなかなか帰りたがらないとのこと。子供にとっても心地の良い家であることは嬉しいです。

そして、今夏のエアコン利用は2回!
お客さんが来た時と、雨天ですごく蒸した時につけたそうです。

この住宅ではできる限り自然の力を利用して、夏も冬も如何に快適に過ごせるかをテーマに色々な工夫をしましたが、その一部を紹介します。

写真↓は2階のキッチンから撮ったもの。
奥は階段と吹抜けがあります。その上部にあるのが排熱用の窓。
うちの事務所ではたいていの住宅で取り入れていますが、これは本当に効きます。
どんなに蒸し暑い時でも、この窓をあけるとスウーっと室内気候が変わります。
この時に重要なのが空気の取り入れ口。北側や木陰の下の地窓など、一番冷たい空気が溜まっている場所に小窓をあけておきます。

そして奥の右側にある縦に伸びた黒い筒が、半地下の収納と吹抜上部を結ぶエアーダクト。
このダクトの中に、夏と冬に逆回転ができるファンを仕組んであります。
夏は半地下(RC)の冷たい空気を吹抜け上部に、冬は吹抜け上部の暖まった空気を半地下に運びます。2階建て以上の住宅だと、たいていシーリングファン(天井についている扇風機)かエアダクトを使うようにしていますが、これも非常に効果が大きいです。
前述の排熱窓と組み合わせればより効果的!エアコンの利用頻度は確実に減ります。

正面の壁は一面珪藻土、フローリングは杉の無垢材、柱梁や化粧垂木など構造材は露出しています。そのせいか、いつ来ても湿度が快適な状態なのです。素材の調湿性の効果を実感します。
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写真↓は吹抜けのある玄関。右側の壁は蓄熱壁です。表裏に厚いタイルが貼ってあります。冬は太陽の光があたり、陽がしずんでもほんわか暖かく、夏は(太陽高度が高いので光は全くあたらないので)一日中ひんやりしています。
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長くなってしまいました・・・。まだまだあるのですがまたの機会に!
by suzu
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by han-arc | 2006-09-17 23:29


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